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2021年7月21日 (水)

ウィルヘルムミューラー

三大歌曲集のうちシューベルト本人が正式に関与しているのが「美しき水車小屋の娘」と「冬の旅」だと書いた。その両方にテキストを供給したのがウィルヘルム・ミューラーその人だ。1794年デッサウに靴屋の親方の息子として生まれベルリンに学んだ。作品の一部が学生歌になっている他は、あまり接する機会がないとフィッシャーディースカウ先生が嘆いておられる。

がしかしシューベルトの2つの歌曲集によってその名前は永遠に記憶されることは確実だ。

まずは「美しき水車小屋の娘」から。そもそも靴屋の息子なのにミューラーなのはこれいかにだ。その彼が「水車」を題材にするのは何らかの必然を感じてしまう。シューベルトは、とある友人の家でこのテキストに接し、即刻作曲を試みる。冒頭と結尾の他いくつかを省略し、順序を手直しすることで、連続した演奏でひとつの物語になるように仕立てた。

徒弟制度が根底にあり、親方に許されて各地を修行して回る若者が主人公である。修行先の水車小屋の娘に惚れて、ということは師匠の娘を見初めたということになるのだが、強力なライバルの出現に自ら身を引くという筋立て。これを読んだ大衆には「よくあるよくある」という類の共感が生じ、そこにシューベルトの絶妙の付曲が強烈な相乗効果を生んだと解される。

「冬の旅」はそれほどの物語性はない。短調優越で全体のトーンが暗い色調で貫かれているのは、テキストの持つ雰囲気の忠実な反映だ。作曲は1827年だからシューベルトの没する前年であるばかりか、ミューラーの没した年になっている。生涯一度も会うことのなかった二人の「白鳥の歌」の座に近いのはむしろこっちだと感じる。

 

 

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