ウルフルーが漁をするとき
D番号でいうと「ます 」の25番前のD525にひっそりと鎮座する作品で「Wie Ulfru fischt」という。
名高い「ます」は狡猾な漁師に釣られてしまう哀れな魚の歌だが、こちらは魚の立場からヘボな漁師を嗤う歌だ。3節で構成された有節歌曲なのだが、その2節目に「Forellen」(ます)が現れる。漁師を嗤うのはますかもしれない。知名度に雲泥に差があるけれど妙にバランスがとれている。音楽の授業なら子供たちにはこちらも紹介したいくらいだ。
とまあ、これもまたタイトルに「Fischer」が出現しないだけで、中身には漁師満載だ。シューベルトは漁師がらみのテキストが好きかもしれない。
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