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2021年8月13日 (金)

リーダーアーベント

「Liederabend」と綴られるドイツ語。「歌曲の夕べ」と訳されている。ドイツリートで構成される演奏会に冠せられる。同様に「室内楽の夕べ」「ソナタの夕べ」というようなヴァリエーションも見受けられる。「交響曲の夕べ」「コンチェルトの夕べ」もあるにはあるが、あまり編成の大きい作品ではなじまない気もする。「アリアの夕べ」はありでも「オペラの夕べ」「ワーグナーの夕べ」ではしっくりこない。

なんといっても「歌曲の夕べ」だ。プログラムに朝や昼の歌が入っていてもいい。

独唱者、ピアノ伴奏者が、歌曲数曲を披露するという形式の演奏会が広く一般化するのがシューベルトの時代だという。ドイツの詩人によるドイツ語のテキストにピアノ1台による伴奏を施した作品群が成立することで出現した。当時の第一人者でありシューベルトの理解者であり後援者であり友人であったフォーグルあたりが「歌曲の夕べ」を立ち上げたと見ていい。これに次いで歌曲集を一括して一夜で演奏することを定着させたのがブラームスのお友達でもあるシュトックハウゼンだ。

歌手にとっての仕事場の拡大という視点も見逃せぬ。教会とオペラに次ぐ有力な市場の出現だ。何といってもローコストで会場は小さくていい。いやむしろ小さい方がいい。「歌曲の夕べ」という言い回しにはそのほうがふさわしい。「歌のある室内楽」かも。

開演時間が夕方に限られるのかどうか確認を怠っている。

 

 

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