ヘルティラヴ
「月に寄せて」D193のテキストをシューベルトに供給したのはヘルティLudwig Christoph Heinrich Horty(1748-1776)だ。ハノーファー生まれでゲッティンゲン大学に進んだ。やや憂鬱ながら純粋で滑らかな口調の作品を書いたが、28歳で没した。シューベルトへのテキストの供給は以下の通り。
- 墓堀人の歌 D44
- 月に寄せて D193
- 五月の夜 D194
- 夜鶯に D196
- りんごの歌 D197
- 嘆息 D198
- 恋する人 D207
- 尼僧 D212
- 夢 D213
- 緑影 D214
- 春の歌 D398
- 夜の鶯の死に D399
- 幼年時代 D400
- 冬の歌 D401
- 恋歌 D429
- 幼い恋 D430
- 花の歌 D431
- 幸福 D433
- 収穫の歌 D434
- 嘆き D437
- 月に D468
- 五月の歌 D503
以上。見ての通りおそくも1816年までだ。そりゃあ知名度はもちろん採用数ではゲーテやシラーには劣るのだとは思う。けれども本当に佳品が多い。有節歌曲の枠内にとどまるならとても優秀な素材だと思える。
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