出典不明
「シューベルトの子守歌」D498のテキストは作者不明とされている。一方「ブラームスの子守歌」は「子供の不思議な角笛」からとられているが、個人名にはなっていない。出典が判っているということだ。シューベルトは個人名も出典もわからぬということなのだろう。ブラームスの歌曲についてはテキストの供給者あるいは出典が全て明らかなのとは対照的だ。
一部にはクラウディウスという説もあるらしいがシューベルトの同時代を含む後世の研究家や愛好家が探しても見つからないということだ。
和歌の世界にも「詠み人知らず」という作品がある。本当に不明な場合ばかりではなくて、もろもろの事情で明記できないというケースも含まれている。
悪乗りついでに妄想する。
研究家や愛好家が古来よってたかって見つけられないということは、もしかして作詞者はシューベルト本人などということはあるまいな。
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