独唱か合唱か
記事「An die Freude 」でベートーヴェンの第九交響曲フィナーレの合唱テキストになったシラーの「歓喜に寄す」と同じテキストにシューベルトが曲を付けていると話題にした。フィッシャーディースカウ先生の全集に収載されている。D189である。作品番号op111-1だ。
ところが、先ごろ話題にした「シューベルト世俗合唱曲全集 」全集にも同曲が収載されている。これまたD189と書いてある。op111-1まで一致する。編成はテノール独唱と男声合唱となっている。
ウイキペディアには「An die Freude」D189op111-1が独唱側、合唱側双方に記載がある。一つの楽譜が独唱もされ合唱もされるということなのかとも思うけれど、その場合CD収録の演奏時間がネックになる。フィッシャーディースカウ先生は3分19秒なのに対して、合唱版では8分26秒だ。合唱版をきいてみるとテノール独唱と合唱が交互に現れているので、フィッシャーディースカウ先生が合唱部分をカットして歌っているように思う。独唱用合唱用別建ての楽譜が出版されているならドイチュ先生は別番号か枝番を設定したハズだ。
落ち着かない。
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