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2021年11月28日 (日)

未完癖

シューベルトの代名詞と言えばロ短調交響曲だ。通称「未完成」。だからかどうか、作品リストを眺めているとやけに「未完」が目立つ。交響曲に絞っても以下の通りだ。

  1. ニ長調 D2B
  2. ニ長調 D615
  3. ニ長調 D708
  4. ロ短調 D759
  5. ニ長調 D936

という具合。ピアノソナタになると下記。

  1. 1番ホ長調 D157
  2. 2番ハ長調 D279
  3. 6番ホ短調 D566
  4. 8番嬰ヘ短調 D571
  5. 10番ハ長調 D613
  6. 11番ヘ短調 D625
  7. 12番嬰ハ短調 D655
  8. ホ短調 D769
  9. 15番ハ長調 D840

弦楽四重奏は番号付に絞って下記の通り。

  1. 2番ハ長調 D32
  2. 5番変ロ長調 D68

交響曲、ピアノソナタ、弦楽四重奏はベートーヴェンの創作の三本柱。トライしてはみるものの長続きせずに途中で放置されたとかまことしやかにささやかれている。オペラにも歌曲にもある。こうなると「未完成交響曲」だけを特別視するのはかえって公平ではない。他の作曲家なら破棄していたような楽譜の断片までを後世の研究家とりわけドイチュ先生が律儀に収集整理した結果、未完作品が目立つというような事情ではあるまいか。後世の研究家によって作曲家がどう取り扱われるか熟知していたブラームスが、不完全作品の破棄に万全を尽くしていたのはむしろ例外だ。

 

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