GOTOシューベルト
本年5月8日に始まった第二歌曲特集は、6月には事実上のシューベルト特集となって今に至る。いよいよ大晦日をもってお開きとなる。かれこれ8か月だ。かつて私はブログ「ブラームスの辞書」上でドヴォルザークを特集した。これは会期1年で262本の記事を積み上げた。ドヴォルザークは管弦楽、室内楽、歌曲、合唱曲、ピアノ曲、宗教作品まですべて話題にした一方、今回のシューベルトは、ほぼ歌曲だけで半年持たせた。歌曲の王シューベルトへの私なりの敬意の表明だ。
未曽有のパンデミックの中、心は本当に満たされていた。
やりがいと手ごたえ。シューベルトの歌曲に音をたててのめりこんだ。決意も完成も還暦過ぎとなった初めての大型企画だ。自分自身の脳味噌の機能の総点検をした気分。結果、若干の経過観察はあるものの精密検査沙汰にはならずにすんだくらいの感触。記事の枯渇への挑戦として始まったが、シューベルト、フィッシャーディースカウ両先生のお力を借りてなんとかエンディングを迎えることができそうだ。この規模の特集をあと5~6本ひねりだせれば記事確保にめどがつく。
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