自作テキスト
子守唄は、テキスト作者不明なのをいいことに、もしかして「シューベルトの自作か」とはしゃいで見せた。ところが本当にテキストが、シューベルトという作品があった。
「サリエリ氏の50歳の誕生日を祝して」D407だ。
ここでいうサリエリ氏とは、アントニオ・サリエリだ。映画「アマデウス」で名高いあの人である。彼は教育者として優秀な弟子を数多輩出した。シューベルトはその一人である。師匠の50歳を祝うカンタータだ。テキストはと見るとちゃんと韻も踏んでいる。めでたしめでたしなのだが、作曲年が1816年なのはおかしい。サリエリは66歳の年にあたる。
プータロさま
ご指摘ありがとうございます。
某有名出版社の名曲解説本の巻末作品リストに「生誕50年」となっているのを鵜呑みしておりました。
投稿: 実朝の弟子 | 2021年12月15日 (水) 10時31分
いつも楽しく拝見しています。
ご指摘の曲は、「Beitrag zur funfzigjahrigen Jubelfeier des Herrn Salieri」のはずですが、
直訳だと「サリエリの50周年記念への貢献」となり、これは誕生日ではなくサリエリがウィーンでの音楽活動50年を記念して作曲されたものです。
(結構有名な話です)
投稿: ぷーたろう | 2021年12月13日 (月) 11時34分