ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 王と王子の12番歌合せ | トップページ | 最愛の短調 »

2021年12月21日 (火)

やっぱり「四つの厳粛な歌」

昨日の記事「王と王子の12番歌合せ 」を考える中、実感したことがある。シューベルトとブラームスの代表的な歌曲作品を12組設定して歌合せとする趣向のことだ。「室内楽の引用元」「子守歌」など「お題」にそって配置していくのは古典和歌伝統の「歌合せ」と同じだ。

ブラームスの「4つの厳粛な歌」は大好きなのだが、シューベルト側に呼応する作品がない。

「4つの厳粛な歌」はクララの死をきっかけに自らの死まで意識する中作られた。晩年の作品の代表と位置付けられる。つくづく「晩年」の定義を考えさせられた。「死の直前」というシンプルな定義でいいのかというこことだ。30代で亡くなったシューベルトと64歳で亡くなったブラームスを同列にとらえていいのか。若くして亡くなった作曲家は自身の死期を悟っていなかった可能性がある。ブラームスだって30代で「ドイツレクイエム」を書いているけれど、自身の死期を悟ってはいるまい。「4つの厳粛な歌」との違いはそこにある。

だからシューベルト側に「4つの厳粛な歌」に呼応させる作品を見つけらるはずはないのだ。シューベルトには、結果としての晩年はあっても、自らの死を意識した作品つまり「晩年の作」はない。あとからマーケティング上の都合でとってつけた「白鳥の歌」をそこに据えるのは、あまりに抵抗が大きい。

シューベルトに何ら落ち度はないけれど。

 

« 王と王子の12番歌合せ | トップページ | 最愛の短調 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 王と王子の12番歌合せ | トップページ | 最愛の短調 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ