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2021年12月 5日 (日)

独唱用詩人

どうも様子が変だ。ゲーテのことである。シューベルトの独唱用歌曲は「ドイツリート」の始祖と位置付けられており、ゲーテは質的にも量的にも最大のテキスト供給者だ。質を深く論ずる知識がないから量を問題にする。ひとまず母数を575曲とし。このうち73がゲーテのテキストだから12.7%を占める。これが合唱や重唱となりと様変わりだ。宗教的作品は控除するので合唱曲全集ではなくてSingphonikerさんの「男声パートソング全集」で確認する。全97曲のうちゲーテさんのテキストは下記の通り。

  1. 水上の精霊の歌 D538
  2. あこがれ D656
  3. 昔を今に D710
  4. 水上の精霊の歌 D714

たった4曲、4.1%でしかない。しかも4曲と言いながらD538とD714は同じなのでテキストとしては3作にとどまる。歌曲側の供給数第二位のシラーは43曲7.5%なのだが、重唱では18曲18.6%で一躍首位に躍り出る。シラーさん以外にもヘルティ、マティソン、ザリスゼーヴィスという面々が数の上でゲーテを上回る。

テキストに接した作曲家の脳内に湧き出るインスピレーションが、楽曲の形式を決めているとするなら、ことシューベルトに関する限りゲーテはいわば独唱用詩人と位置付けうる。この落差はゲーテにおいて特に目立つ。

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