3声のカノン
Singphonikerの「男声パートソング全集 」のブックレットを眺めていておやっと思った。作品の編成の欄だ。通常は「テノール」「バリトン」などの声部名にピアノ等伴奏楽器名が記載されているのだが、「Kanon a3」と記されている曲が以下の通り存在する。
- 限り無き喜び D54
- 若き春の動き D61
- 時は3倍の早さで D69
- 痛みは消えて D88
- 五月の歌 D130
- 五月の歌 D244
- 金色の輝き D357
- 葉が愛をささやいている D988
「Kanon a3」は「3声のカノン」の意味だった。声の種類を指定せず、ただ3声で歌われることだけのシンプルな指定だ。同じテキストが通常の声種指定の形式で書かれていたりする。大抵はとても短かくて可憐。
ブラームスは作品の中にカノン的手法を用いることはあるけれど、作品番号付き作品にはカノンは見当たらない。
« クインテット伴奏 | トップページ | テキストの割り付け »
コメント