ルエーガー
カール・ルエーガー(Karl Lueger1844-1910)は、オーストリアの政治家。反ユダヤ主義を標榜してウィーン市長になった。ずっと不思議に思っていたことがある。
ブラームスの伝記を読んでいると、ときどきルエーガーが話題になっている。彼の反ユダヤの思想と、ウィーン市長に選ばれたことが話題になる。しかし彼の市長への就任は1897年4月20日だから、ブラームスが没した後だ。ブラームスの葬儀そのときのウィーン市長ではなかった。
このほどその謎が解けた。1895年以降ルエーガーは3度にわたった市長選挙で勝利したにもかかわらず、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が拒否したために、市長への就任が出来なかったということだ。せっかく選挙で勝っても皇帝に拒否権があったということだ。
就任後のルエーガーは現在にも残る改革を次々と実行した。端正な容姿とあいまって市民の人気が高かった。彼の名前をつけた道路が今でも残っている。
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