シュトラウスの妻たち
1862年8月27日37歳のヨハン・シュトラウス2世が最初の結婚をした日だ。ブラームスがウィーンに進出する3週間ほど前の話。花嫁の名はヘンリエッテ。新郎よりも7歳年上だったといわれている。年長の妻と並んで舐められないようにというのが髭をたくわえはじめたキッカケだったと噂されている。ヘンリエッテが卒中で亡くなるまでの16年間、充実した結婚生活をベースに旺盛なペースで作品を生み出した。
2番目の妻との結婚は、先妻の死から6週間後で、花嫁は25歳年下のリリーという学生だったが、およそ4年後に某劇場支配人と駆け落ちしてしまう。こうした場合の再婚には難儀な手続きが要るが、シュトラウスはめげずに再婚に踏み切った。カトリックの街ウィーンはつめたい視線を送る。
3人目の妻をアデーレという。彼女の連れ子だった娘に、サインをねだられたブラームスは、差し出された扇子に「美しく青きドナウ」の一節をしたため、「残念ながらヨハネス・ブラームスの作にあらず」と記した。
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