シュロ
漢字では「棕櫚」と書く。ほぼ「ナツメヤシ」のこと。
ブラームスの伝記の末尾、葬儀の記事の中、棺に棕櫚の枝が添えられていたと書かれている。一方シューマンの葬儀の記事の中にもやはり「棕櫚の枝」が現れる。
一体何かと思って調べたら昨日の記事「アトリビュート 」と大いに関係があった。西洋の絵画では人物が棕櫚の枝を持っていたらその人物は「殉教者」であることを意味するらしい。つまり棕櫚は殉教者のアトリビュートだった。殉教者とは一般に信仰に殉じた人のことだ。だからもちろんブラームスもシューマンも殉教者ではない。
けれども葬儀の際には棺に添えられていた。殉教者から派生して信仰厚き人を意味する小道具だったのだと思う。
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