資金運用
ブラームスの収入源は主に以下の4種類だ。
- 奉職 ジンクアカデミー、楽友協会の監督
- 個人レッスン ピアノや作曲
- 演奏会
- 作品の報酬
1は、ほんの一時。1875年に楽友協会監督を辞してからは途絶えた。個人レッスンは細々。
だから上記3と4が二本柱と言える。
演奏会の報酬はまとまった金額だった。演奏会のシーズンは秋から冬の間。この間に開く演奏会のギャラで年間の生活費が賄えた。夏のリゾートでの滞在費まで含む。ひとえに質素な生活のおかげ。
残る上記4は、交響曲1曲で750万円を受け取るなど、ジムロック主導で細かい価格表が決まっていた。けれども、生活費は演奏会の上りで賄えたので、作品出版の報酬は丸ごと浮いた。浮いたお金は資金運用に回していたということだ。生活費を削っての投資ではなく、文字通り余剰金の運用だった。
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