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2022年4月19日 (火)

時代遅れ

ブラームスの作品を批判する際にしばしば用いられた表現。生前にもそういって作品を批評されていた。それらに対してブラームスは沈黙を貫いていた。

手許の辞書で「時代遅れ」を引いた。「時流に乗っていないこと」「時代の趨勢に乗り遅れていること」とある。つまり「作品が時代の趨勢に乗っていない」と批判された訳だ。そもそも「時代の趨勢」とは何ぞやという点も私のような素人には難題だがひとまず棚上げだ。

恐らく「時代遅れだ」と批判する側は痛烈に批判したつもりだろう。世の中ロマン派末期だ。ロマン主義爛熟と言えば聞こえはいいが、早い話「何でも有り」の状態だったから言われたブラームスはそれを批判と感じたかどうか怪しい。むしろ「我が意を得たり」だったのではあるまいか?「何でも有り」の風潮に安易に乗ってしまうほうがよっぽどやばいと思っていたのではないだろうか?

「時代遅れ」であるかないかについては議論にならなかったと思われる。敢えて言えばブラームス自身「時代遅れ」だと思っていただろう。時代の潮流に安易に乗らないことを美徳としていたブラームスにとっては「誉め言葉」に聞こえた可能性さえある。あの時代の中にあって「時代遅れ」を貫いたことに価値がある。

そのブラームスの作品は時代と場所を突き抜けて現代の日本人である私の心を捉えて離さない。

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