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2022年5月31日 (火)

パルティータの初期稿

バッハのクラヴィーア作品パルティータ6曲のうちイ短調BWV827とホ短調BWV830には、「アンナマグダレーナバッハの音楽帖」の中に初期稿が存在する。

まずはイ短調BWV827だ。

<BWV827>

  1. Fantsia
  2. Allemande
  3. Corrente
  4. Sarabanda
  5. Burleska
  6. Scherzo
  7. Gigue

<初期稿>

  1. Preludo
  2. Allemande
  3. Corrente
  4. Sarabanda
  5. Menuetto
  6. Gigue

第一曲がファンタジアに差し替えられ、スケルツォやブルレスケが付加されている。しかしながら「アルンマンデ」「クーラント」「サラバンド」がこの順に連続し、かつ「ジーク」がフィナーレに来るという「フローベルガーの定義」はどちらも満たしている。

次にホ短調BWV830。

<BWV830>

  1. Toccata
  2. Allemande
  3. Corrente
  4. Air
  5. Sarabanda
  6. Tempo di Gavotta
  7. Gigue

<初期稿>

  1. Prelude
  2. Allemande
  3. Corrente
  4. Sarabande
  5. Tempo di Gavotta
  6. Gigue

初期稿になかった「Air」が「コレンテ」と「サラバンド」の間に挿入されたものだから、「フローベルガーの定義」から逸脱してしまっている。本ブログでの統計はBWV830を逸脱扱いでカウントしているけれど、元々は定義を遵守していたということだ。

 

 

 

 

2022年5月30日 (月)

バラ売り

ドイツではかなり順守されている組曲内部の舞曲構成の下記ルールがイタリアでは守られていないと昨日書いたばかりだ。

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

このルールの両方を同時に満たす作品が発見できないということなのだが、ここでいう4舞曲「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」「ジーク」はイタリアでも普通にみられる。これら舞曲が書かれていながら、上記定義だけは満たしていないということに他ならない。ヴィヴァルディより若い世代に至るもその傾向は同じである。この4つに「ガヴォット」「エア」「プレルード」を加えた7曲は本当によく見かける。必ず曲集の先頭になる「プレルード」以外の配置場所は実に多彩だ。

舞曲の種類はドイツとイタリアで共通するものの、その配置についてはイタリアはドイツよりずっと自由だ。

 

 

2022年5月29日 (日)

イタリアの実態

ドイツには下記定義を2つとも満足する組曲配置が多いと検証した。

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

ヴィヴァルディやコレルリがちっともこの定義を満たさないとわかったから、他のイタリア作曲家についても所有CDのブックレットを頼りに確認してみた。結論から先に申すなら、我が家所有のCDに関する限り、イタリア人のバロック作曲家の組曲に上記2つの定義を満たす作品は1つもなかった。確認した作曲家は下記のとおり。

  1. Vivaldi
  2. Correlli
  3. Tartini
  4. Veracini
  5. Geminiani
  6. Farini
  7. Pandorfi

ついでに申すなら、パーセルにもルクレールにもなかった。

貧弱な我が家のコレクションだから、サンプルの絶対数に不安があるのはご指摘を待つまでもない。がしかし、コレクションが薄いのは何もイタリアバロックに限った話ではない。ドイツバロックだって薄いのだ。それでいてドイツとの差はいったいなんだ。開票率がまだ低いのに当確を出す感じににている。

フローベルガーの定義はドイツにのみ有効であると。

 

 

2022年5月28日 (土)

マンチェスターソナタ

ヴィヴァルディの室内楽の中で異彩を放つ12曲のソナタ集だ。もともとヴィヴァルディがローマのオットボーニ枢機卿に献じたものが、卿の没後人手に渡り転々とした挙句に、マンチェスターの図書館の収蔵品であるところを、別作曲家目的での調査で偶然に発見されたからこの名がある。

  1. ハ長調RV3
  2. ニ短調RV12
  3. ト短調RV757
  4. ニ短調RV755
  5. 変ロ長調RV759
  6. ト短調RV758
  7. ハ短調RV6
  8. ト長調RV22
  9. ホ短調RV17a
  10. ト短調RV760
  11. 変ホ長調RV756
  12. ハ長調RV754

1974年「RV」が冠される「リオム番号」が考案されたとき以降に発見された場合、750番代以降の番号が付与される。上記の赤文字部分だ。実際の発見はリオム目録考案の前年だったが収載が間に合わずということだ。12曲中新発見が7曲というだけでマニアが狂喜するに足る。加えて9番ホ短調は既知のRV17の異稿だったというおまけつきだ。

内容はいわゆる室内ソナタで、決まり通り舞曲が混入するが、ドイツ風の「アレマンダ」「コレンテ」「サラバンド」「ジーク」の配列には微塵も顧慮していない。舞曲のタイトルさえなく発想記号むき出しの楽章も混じる一方、前奏曲プレルーディオも一部混じるという奔放な代物。もはや、中庸なテンポの4拍子が、前半後半でそれぞれ繰り返しさえ伴っていれば、内容に関係なく「アレマンダ」と称するし、早めの3拍子がこれまた前半後半でそれぞれリピートなら、舞踏適性は顧慮されずに「コレンテ」を名乗るありさまで、事情は「ジーク」や「ガヴォット」「サラバンド」とて同様だ。

舞曲の集合体としての室内ソナタの体裁はもはや風前の灯なのだが、ヴァイオリンと通奏低音のアンサンブルとしては極上とだけ申し添える。

2022年5月27日 (金)

ドイツ側の実態

組曲の舞曲配置についての下記定義を、ヴィヴァルディもコレルリも顧慮していないと書いた

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

同時にフローベルガー提唱といわれるこの定義が、イタリアにまでは及んでいないと推測した。しからばバッハ以外のドイツではどうなっているのかという話だ。手元のCDのブックレット頼りの簡便法で確認してみた。上記定義を2つとも満足する作品が下記の通り発見できた。

  1. テレマン ニ長調ソナタ TWV41:D1
  2. テレマン ロ短調ソナタ TWV41:h1
  3. テレマン イ短調ソナタ TWV41:a1
  4. テレマン イ長調ソナタ TWV41:A1
  5. ブクステフーデ 変ロ長調ソナタ BuxWV273
  6. ブクステフーデ 組曲5番イ長調 BuxWV230
  7. ブクステフーデ 組曲11番イ長調 BuxWV236
  8. ブクステフーデ 組曲19番イ長調 BuxWV243
  9. ブクステフーデ 組曲ト長調 BuxWV242
  10. ブクステフーデ 組曲ホ短調 BuxWV235
  11. ブクステフーデ 組曲ハ長調 BuxWV226 
  12. ブクステフーデ 組曲ニ短調 BuxWV233
  13. ブクステフーデ パルティータホ短調 BuxWV179
  14. エルレバッハ ソナタニ長調
  15. エルレバッハ ソナタホ短調
  16. エルレバッハ ソナタハ長調
  17. エルレバッハ ソナタ変ホ長調
  18. エルレバッハ ソナタヘ長調
  19. ヨハン・ヤコプ・ワルター 組曲9番ハ短調
  20. ヨハン・ヤコプ・ワルター 組曲20番ホ短調
  21. パッヘルベル チェンバロソナタNo26ニ短調
  22. パッヘルベル チェンバロソナタNo29ホ短調
  23. パッヘルベル チェンバロソナタNo34ト長調

CDのブックレット頼みの簡便法でこの大漁ぶりだ。イタリア側とのあまりの差に、フローベルガーの確立した舞曲配置は、ますますドイツのローカルルールだという気がしてきた。

 

 

 

     

 

 

2022年5月26日 (木)

ヴィヴァルディ側の事情

バッハの組曲における舞曲の配置について、考察を重ねている。

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

フローベルガーが編み出したともされている舞曲の集合体としての組曲の構成を、この2つの条件をキーにして、その濃度を測りとった。バッハのサンプル組曲35作のうち21曲、キッチリ60%がこの条件を同時に満たしていると書いた。そして残りの40%側の逸脱についても考察した。

同世代のイタリア側の巨匠ヴィヴァルディの事情を何の気なしに調べてみた。op1、op2、op5の18曲だ。唖然とする結果だった。上記定義を同時に満たしている作品は、なかった。

楽章冒頭のインジケートだけを鵜呑みにしての調査だから一定の不透明さがあるにはある。「Allegro」とだけ表記されながら実質は、「アルマンド」であるケース、「フーガ」と記されながら実質は「コレンテ」であるケースだってあるはずだ。しかし、作品が3楽章構成だというだけで脱落だし、「コレンテ」が第1楽章や終楽章に配置されているだけで、脱落と判定できる。この手の簡便法を駆使するだけで、驚くべき実態が浮かび上がったということだ。

上記2つのキーのうち「終曲にジーク」は、わずかながら満足しているケースもあるのに比べて定義1は、ハードルが高い。それにしても両方満たす作品がまさかゼロとは。

定番の横展開を試みた。手許にあるコレルリのボックスも調べてみた。もっと作品は多いのに結果はヴィヴァルディと同じだった。

フローベルガーの規範は、イタリアでは必ずしも成立していないと感じる。

 

 

2022年5月25日 (水)

あと4000本

ブログ「ブラームスの辞書」は本日この記事が2005年5月30日の開設以来6252本目の記事である。その間記事更新の抜けが一日もないことは毎度毎度のアピールポイントである。この半端な数字ではしゃぐには訳がある。ブログ「ブラームスの辞書」が目標と掲げる2033年5月7日つまりブラームス生誕200百年までの日数は、開設日を起点とするなら10205日である。開設から7月まで1日に複数本の記事を公開した日がある関係で、ゴールまで必要な本数は10252本である。

つまりあと4000本ということだ。

いままで6252本の記事を連ねた経験から申せば、「たったそれだけでいいのか」という感覚だ。

2022年5月24日 (火)

逸脱のパターン

バロックの先輩作曲家が築き上げた舞曲のお約束からバッハがどのように逸脱していったのかについてさらに考察を深めるため、お約束を今一度思い出しておく。

  1. 「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

<逸脱パターン1>

「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」は維持されるものの、連続しない。BWV803を背負うホ短調のパルティータは、「コレンテ」と「サラバンド」の間に「エア」が入り込む。

<逸脱パターン2>

「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」の一部または全部の省略。BWV1006を背負う無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータホ長調は、これら3つ全部脱落だ。管弦楽組曲の3番と4番も同様な全脱落が起きている。

<ジークがあるのに終曲に来ない>

BWV831、BWV997、BWV1004の3種。「BWV831」でジークの後に来るのは「Echo」、BWV997では「Double」だ。「Double」は先行する「ジーク」の変奏の意味合いがあるから「ジーク」の脱落とまでは言えぬかもしれない。そして「BWV1004」でジークの後に来るのは、あの名高い「シャコンヌ」である。

2022年5月23日 (月)

舞曲でない侵入者

舞曲作品に盛り込まれる基本舞曲以外の舞曲を「挿入舞曲」だと説明した。本日は組曲に盛り込まれる「非舞曲」を分析する。先頭に置かれる「前奏曲」「序曲」も舞曲ではないのだが、ここでは除外する。バッハのサンプル組曲35作の中に現れる舞曲でない曲種は以下の通りだ。

  1. Air
  2. Aria
  3. Angrais
  4. Badinerie
  5. Capriccio
  6. Double
  7. Echo
  8. Fuga
  9. Rondeaux

管弦楽組曲は、これらと挿入曲の比率が高く、基本4舞曲が脇役化している。舞曲の形式化「踊らぬ組曲」の始まりとも思われる。「G線上のアリア」を含んで、あまりにも有名な管弦楽組曲の3番は基本4舞曲のうち「ジーク」しか残存していないという大例外であることはあまり語られていない。

 

 

2022年5月22日 (日)

挿入舞曲

組曲を構成する基本曲種「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」「ジーク」に別の形態の曲が追加されることがある。その代表が先頭に付加される序曲だと書いた 。「序曲」「前奏曲」などネーミングは様々だが本質は「話の枕」である。

この他にもつけ加えられる曲種がある。付け加えれる曲が舞曲である場合、これを「挿入舞曲」という。なぜ「挿入」というのか。それは付け加えられる曲の位置が「サラバンド」と「ジーク」の間であることが多いからだ。

バッハのサンプル35組曲のうち、挿入舞曲が見られないのはたった2曲BWV996と997を背負ったリュートのための組曲だけだ。残り33曲94.2%が挿入舞曲を伴っている。もはやこれを基本からの逸脱とは呼べない。むしろバッハの定石となっている。

挿入舞曲は以下の通り。

  1. Bouurre
  2. Ciaccona
  3. Forlane
  4. Gavotto
  5. Loure
  6. Menuetto
  7. Musetto
  8. Paspied
  9. Polonaise
  10. Scherzo

これらのうち1つまたは複数がサラバンドとジークの間に挟まるのが常套手段だ。管弦楽組曲は、基本4舞曲の脱落が目立ち、この手の挿入舞曲だけで構成されることもある。

注意が必要なのは、このうちの10番「Scherzo」だ。古典派以降ではソナタ形式の楽曲において舞曲楽章を構成するのだが、バッハ当時との位置づけの違いは明らか。

2022年5月21日 (土)

前奏曲の設置

組曲の基本形を下記の通り定義したばかりだ。

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順で連続する。
  2. 終曲に「ジーク」を据える。

この定義両方を満たすのが「基本形」である以上、そこからの逸脱があるということが前提だ。本日はバッハを例にそうした逸脱を検証する。サンプルは昨日示した 35作品だ。

<作品先頭に序曲を据える>

上記定義を2つとも満たしながら、作品の先頭にプレリュードを置く例が、21曲中15例ある。基本舞曲4種に先立って序曲を付与している。先頭に置かれる曲種名は以下の通り8種類となる。

  1. Fantasia
  2. Ouverture
  3. Preambulum
  4. Preludio
  5. Preludium
  6. Preludo
  7. Sinfonia
  8. Toccata

上記定義を守らずに序曲だけを付与しているケースも10例存在する。序曲の付与は合計で25作品。71.45%となる。もはやバッハにとって序曲の付与が3分の2を超え、例外的な措置とは言えないとわかる。序曲が付与されないのは、フランス組曲と無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータだと記憶しよう。

 

 

 

 

 

 

2022年5月20日 (金)

基本形の構成比

ブログ「ブラームスの辞書」は昨日、バロック組曲における「舞曲配置の基本形」を下記の通り定義した。

  1. 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順序で連続すること。
  2. 「ジーク」が終曲に据えられること。

これがどれほど基本形なのか、バッハを例に検証する。バッハ作品中「舞曲の集合」という体裁を採用した作品は下記の通り、35作品ある。

  • イギリス組曲 6曲
  • フランス組曲 6曲
  • パルティータ 6曲
  • フランス風序曲 1曲
  • リュート組曲 2曲
  • 無伴奏ヴァイオリンのパルティータ 3曲
  • 無伴奏チェロ組曲 6曲
  • 無伴奏フルートのパルティータ 1曲
  • 管弦楽組曲 4曲

これら35曲のうち、定義1「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」の連続を満たすのは、26曲ある。定義2「ジーク」を終曲に置くのが、24曲だ。定義1と定義2どちらも守っているのは、21曲となり、60%ちょうどとなる。

 

 

 

 

 

 

2022年5月19日 (木)

舞曲配置の基本形

記事「フローベルガー 」で、舞曲の集合体としての組曲の体裁を整えたのが、フローベルガーだと申し上げた。その体裁は下記の通りだ。

  1. アルマンド
  2. コレンテ(クーラント)
  3. サラバンド
  4. ジーク

この順で演奏されることにより、テンポ配置が「緩急緩急」となる。舞曲の配置を設定するようでいて、実はテンポの配置となる。この形をブログ「ブラームスの辞書」でもひとまず「基本形」と認識する。これを少し詳しく定義すると下記の通りとなる。

  1. 「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」がこの順で連続すること
  2. 「ジーク」が終曲に据えられること

 

 

2022年5月18日 (水)

フローベルガー

1616年5月18日シュトゥットガルト生まれの作曲家。6年前生誕400年だったが、話題になった記憶がない。パッヘルベルやブクステフーデに影響を与えたといわれている。

チェンバロやオルガン作品が多い。とりわけバロック舞曲集の確立に多大な貢献をしたと評価されている。アルマンド、コレンテ、サラバンド、ジークというラインナップを確立したという。

「ローマ王フェルディナンド4世の死に捧げる哀歌」など、表題を伴う作品も少なくない。

わがブログ的には彼の死没が1667年5月7日だというのが奇遇である。

2022年5月17日 (火)

第三次バロック特集

もはやバロックネタを脱線と位置づけはせぬと公言してきたが、また明日からまとまったバロックネタを発信する。いわば第三次バロック特集だ。必ずしもドイツバロック限定ではないけれど、こてこてのバロック。

昨年大晦日にシューベルト特集を終えてゆるいウィーン特集を挟んで、取り立ててテーマの定まらない記事を2か月程連ねた上に、我が家の模様替えまで駆り出して記事の確保に余念がなかったが、ここで少し気合を入れる。

2022年5月16日 (月)

ディースカウ没後10年

昨年の大みそかまでおよそ半年続いた第二次歌曲特集は、事実上シューベルト特集だった。なんだかもうかなり昔のことのような気がしているけれど、ディートリヒ・フィッシャーーディースカウ先生のご著書がガイドブックだった。本日は先生の没後10年のメモリアルデーである。

令和の大整理の記事を昨日で一区切りにしたのは、ひとえにフィッシャーディースカウ先生のためである。

 

2022年5月15日 (日)

令和の大整理竣工

長女の巣立ちをきっかけに取り組んできた大模様替えがこのほど完成した。巣立った長女はもちろんみんなが気分一新となった。日本史で申せば明治維新や太平洋戦争にも匹敵する我が家史の一大事である。母も私も口にはしないが暗黙でわかっている。だから母は空前の廃棄を決意した。亡き父や妻へのけじめ。延々25年つづいた母親代わりの終焉だ。やっと母に老後が訪れる。この際元気で老後を満喫してもらうための準備が終わったと位置付けるべきだ。

現在の家に引っ越してきて25年。模様替えがなかったわけではない。2004年、2014年、2019年には比較的大きなアクションがあったけれど、今回のはより徹底的。一番の違いは、家財の処分量だ。前回まではなんのかんので捨てられない物が多かった。今回は熟考して捨てた。その分、収納スペースはもちろん、居住スペースも格段に機能アップした。

きれいな居住環境でこそ気持ちのいい老後がある。母には老後が無かった父の分まで満喫してもらわねば。

 

2022年5月14日 (土)

形見の香炉

この度の大整理に伴う廃棄を免れた品物のお話。父の形見の香炉だ。父と一緒に買いに行ったと母が言っている。在宅スペースで私が使うことにした。雨の日には香を焚く習慣のある母のことだから、梅雨時には出番が多くなる。香を焚きながら在宅勤務も悪くない。

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2022年5月13日 (金)

趣味のスペース

この度の大模様替えの目的が在宅勤務スペースの充実であると書いた ばかりだ。昨今の在宅勤務の定着が引き金になっているというニュアンスを前面に出したのだが、実は別に大きな側面がある。

私の趣味は多岐にわたるが、大きくまとめると音楽と読書だ。音楽の側にある楽器演奏は既に埃をかぶっているが、音楽鑑賞とブログ運営はまだまだ続く。読書はジャンルこそさまざまだが、書物を読みふけることに変わりはない。ブログネタの取材も兼ねている。よく考えるとこれらは、在宅勤務用のスペースと共存可能。それも無理なくだ。在宅勤務のためのスペースを充実させることはイコール、趣味のスペースの充実でもあるということに他ならない。在宅勤務は会社生活の終焉とともに近くエンディングを迎えるが、趣味は生きている間ずっと続く。「本を読む」「パソコンを操作する」「CDを聴く」「DVDを見る」これらが快適にできる空間でたまたま在宅勤務をしていると解さねばことの本質を見誤る。

2022年5月12日 (木)

床鳴き

フローリングの床が鳴る現象が我が家の二階にも起きていた。動線が集中する場所だから、経年劣化と言われて納得はしていたのだが、どうにも気になってこのほど修理した。腕の立つ大工さんの手にかかってあっけなく収まった。素足で立った時の床の踏み心地まで改善したような気がすると母が喜んでいる。歳の割に足の裏が敏感だと自画自賛する母であった。

2022年5月11日 (水)

ラストピース

昨日、次女に本棚が届いた。令和の大整理のラストピースがそろった。初めて一人部屋を持った次女は読書好き。お姉ちゃんとの相部屋で本の置き場に苦労していたので、本棚の調達は最大の関心事だった。入念に下調べをしてお気に入りにたどりついたという。経費節約のため自分で組み立てる商品を選んできた。

2022年5月10日 (火)

記事の仕込み

長い連休、読書や音楽鑑賞の合間に、ブログの記事を仕込んだ。備蓄中の記事の整列と少々の加筆で、年内の流れをおおよそ定めた。根気が要るには要るのだが、もはやそれが苦になることはない。むしろやりがい。5月の連休恒例とはいえ、ブログ発信の立場から見て、年越しの準備ができたということでもある。

先の予定を見ながら、突発の時事ネタを挟み込む余裕も残しつつである。

2022年5月 9日 (月)

常滑の急須

昨日の母の日にプレゼントした。常滑焼の急須だ。お茶好きの母に選んだ。背が低くて平なのが特徴。お茶の葉がよく開くとか。

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案の定というか、トリセツ通りというかたいそう喜んでくれた。「いつもよりおいしい感じがする」と。

2022年5月 8日 (日)

連休の書物

ゴールデンウィークも今日で終わる。その間夢中になった本がある。

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「食で読むヨーロッパ史2500年」という。店頭で手に取って即購入。帰宅して読んだらあっという間に引き込まれた。1ページに2か所ずつ目から鱗が落ちる感じ。「音食紀行」という副題だけあって音楽家の名前も出るには出るが、スケールはもっと大きい。歴史を大掴みしテンポよく説明し尽くす手際は天才的でさえある。史料の読み込みの深さに加え一貫した着眼にただただ感心させられた。凝りに凝った巻末のレシピー集だけがカラーなのも気が利いている。

こうありたい。

 

 

 

 

2022年5月 7日 (土)

112回目の誕生日

今日はブラームスの189回目の誕生日だ。今から77年前つまり112回目の誕生日は、大変だった。1945年のことだ。

第二次世界大戦でドイツが連合国に無条件降伏をした日だった。ヒトラー総統は4月30日に自ら命を絶ったから、てっきりそこで降伏しているのかと思っていたが、実際に降伏したのは5月7日だったのだ。ハンブルクの大火があった1842年と、この1945年はブラームスは誕生日を祝ってもらえなかった可能性が高い。ロシアは情報の伝播が遅れてか、2日後の5月9日が対独戦勝記念日になっていた。

ブラームスの誕生日に平和を祈る。

2022年5月 6日 (金)

踏み台

「産みの行李」と並んで廃棄を免れたのが祖父の遺品という踏み台だ。

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父の父が作ったらしい。祖父は私が生まれる前に他界していたから会ったことはないものの、この踏み台は祖母の家にあってよく遊んだ。父の兄の遺品整理に出かけた父が、唯一これだけを持ち帰ってきていた。このほど再発見となった。木の風合いが懐かしい。偶然だが我が家の踏み台と同じ高さである。

2022年5月 5日 (木)

産みの行李

この度の屋根裏収納大整理で廃棄を免れた品。これで「こうり」と読む。衣類を入れる箱だ。

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竹で編まれたもので、見るからに通気性に富む。

なんといってもそのエピソードが凄い。私を産むために入院する際、身の回りの品物を持参するために買い求めた逸品らしい。「私はあんたを産むためにこれを持って入院した」と母は、まるで昨日のことのように語って廃棄を拒否した。つまり62年前から我が家にあったということだ。

2022年5月 4日 (水)

終活

屋根裏収納の大整理 を決意した母はしきりに「終活」と口にした。後に残ったお前たちが困るだろう。それは息子の私がこの世を去ったあとのことまで考えていることは言葉の端々から明らかだった。何かととっておきたい母にしては空前の方針転換だ。

ほんの数個の物品だけを除いて廃棄した。

長女の結婚で踏ん切りがついたそうだ。

母に向かって私は言った。「おばあちゃん、これは終活ではないよ」「お姉ちゃんが巣立って、新しい時代にはいるためのけじめだよ」「これからも元気に過ごすためのリセットだよ」と。

 

2022年5月 3日 (火)

屋根裏収納

妻の急逝で、同居を申し出てくれた両親。終の棲家として購入したマンションでの二人暮らしを捨てて、私と子供たち3名との同居を即決してくれた。亡き妻の遺品をなるべく使うという方針を提案してくれたこともあって、両親の家財を数多く処分した。どうしても捨てられないものを収めたのが屋根裏収納だった。

あれから25年。入居以来一度も取り出していない物品も多い。扇風機とスーツケース以外は手つかずと思っていい。それらと少々の例外を除いて大挙処分とあいなった。両親の思い出の品も含めて、母は処分に同意した。長女の結婚はそう決意させるほどの大ナタだったということだ。

2022年5月 2日 (月)

在宅スペース

長女の巣立ちを機に始まった模様替え。私はその恩恵を今享受している。2年前2020年3月から始まった在宅勤務により、自宅で過ごす時間が劇的に増えた。現住居は予算の関係で私の部屋はない。元より覚悟の上とはいえ、2階の1角で仕事をしているという状態だった。階段を上がり切ったあたりに椅子とテーブルを構えて在宅勤務にいそしんでいたが、通路をふさぐ形になるせいか家族には不評だった。

この状態を解消するのが今回の大模様替えの目的であった。

80cm幅のティーテーブルをデスクに流用していたが、長男の学習机の払い下げを受けた。幅は一気に144cmとなったし、収納も申し分ない。私好みの色である上に、25年経過したとは思えない新品同様のコンディションだ。「そりゃ使ってないからな」と高笑いの長男は屈託がいないけれど、それはそれで複雑だ。

在宅勤務はますます定着するだろう。在宅スペースの充実はもっと早くに取り掛かってよかったくらいだ。

2022年5月 1日 (日)

気圧配置

長女が結婚のために巣立って1か月たった。父を亡くしてからずっと5人家族だったが、1名減員となったということだ。私似同時に母似の長女が抜けたことで、家族の力関係がどうなるのか興味深かった。つまり家族の気圧配置だ。仕切り癖のある長女が抜けて仕切り役はますます母一人になった。ときたまかかってくる電話で主婦同志のやりとりがほほえましい。服やバッグなどを買い求めた後、あれこれ戦利品を広げて盛り上がるのは母と長女だったから、買い物した後の楽しみがなくなったと母が言っている。次女がその後釜に台頭する気配はない。

次女にとっては長年相部屋だった姉の離脱で部屋独占が実現して模様替えに忙しくそれどころではないという事情もある。この1か月で次女の部屋は見違えるほどだ。つまり従来の部屋はほぼ長女の好みだったということなのだ。

長男は自室の収納が充実したくらいしか変化がない。

私としては駅への送迎が減ったというのが一番の変化だ。これは地味にきいている。

長女のいないゴールデンウイーク。

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