基本形の構成比
ブログ「ブラームスの辞書」は昨日、バロック組曲における「舞曲配置の基本形」を下記の通り定義した。
- 「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」がこの順序で連続すること。
- 「ジーク」が終曲に据えられること。
これがどれほど基本形なのか、バッハを例に検証する。バッハ作品中「舞曲の集合」という体裁を採用した作品は下記の通り、35作品ある。
- イギリス組曲 6曲
- フランス組曲 6曲
- パルティータ 6曲
- フランス風序曲 1曲
- リュート組曲 2曲
- 無伴奏ヴァイオリンのパルティータ 3曲
- 無伴奏チェロ組曲 6曲
- 無伴奏フルートのパルティータ 1曲
- 管弦楽組曲 4曲
これら35曲のうち、定義1「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」の連続を満たすのは、26曲ある。定義2「ジーク」を終曲に置くのが、24曲だ。定義1と定義2どちらも守っているのは、21曲となり、60%ちょうどとなる。
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