タルティーニのALA
イムジチのヴィヴァルディボックスのブックレットを頼りに、ヴィヴァルディのコンチェルトにおける、楽章冒頭の発想記号を分析してみた。となるとヴァイオリン協奏曲全集のブックレットを頼りに同じことをタルティーニでやりたくなった。
まずは総数を125曲と押さえる。ここから3楽章ではないケース12曲が脱落するから113曲だ。ここでまずは軽い驚きがある。ヴィヴァルディやテレマンは様々な独奏楽器の協奏曲があったが、タルティーニの113曲はすべてヴァイオリン1本の独奏だ。
さてこのうちプレーンの「Largo」が、これまたプレーンの「Allegro」に挟まれた「真正ALA」は6曲しかない。
- D 29 ニ長調
- D 55 ホ長調
- D 59 ヘ長調
- D 93 イ長調
- D116 変ロ長調
- D117 変ロ長調
「Allegro」「Largo」が何かに修飾されている形「疑似ALA」まで含めると下記10曲が加わる。「Larghetto」2曲をこれに含めている。
- D 5 ハ長調
- D 13 ハ長調
- D 18 ニ長調
- D 25 ニ長調
- D 36 ニ長調
- D 81 ト長調
- D 87 ト長調
- D 88 イ長調
- D123 変ロ長調
- D125 ロ短調
合計16曲14%少々の構成比でしかない。ヴィヴァルディとは大違いだ。
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