教会ソナタ考
バロック時代のソナタが教会ソナタと室内ソナタに分けられていること周知のとおりだ。表面上の違いは「舞曲の有無」だ。教会ソナタには舞曲は含まれない。
ここまで考察を重ねてきた「舞曲の配列」は、室内ソナタに限った話となる。その室内ソナタには「世俗ソナタ」という別称もあるので、舞曲の有無が聖俗の分岐点になっていると見受ける。
意外なことにネットや書籍でいろいろ探しても、「教会ソナタ」のネーミングの由来は明らかにならないから下記の通り想像をめぐらせる。
- 教会で演奏したから
- 教会の関係者が演奏したから
- 教会の関係者が作曲したから
この程度しか浮かばない。
さらに奥に鎮座する疑問がある。「なぜ、舞曲の有無が分岐点なのか」「その結果、舞曲を含まぬ側が、なぜ教会ソナタなのか」
先に想像したようにネーミングの由来がわかればこの疑問の答えも見つかるものと思うのだが。
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