アルマンドはどうした
記事「組曲イ短調」で、1855年9月12日にブラームスがクララに舞曲集をプレゼントしたと書いた。クララが「完全な組曲」と表現している。だからマッコークルのブラームス作品目録は、現存しない「プレリュード」「エア」を「失われた作品」扱いしている。クララの証言を真に受けているということだ。
しかしフローベルガーの定義は「アルマンド」「サラバンド」「ガヴォット」「ジーク」で一そろいだ。この時点で「プレリュード」「エア」は必須アイテムではない。「完全な組曲」と現存する3曲の差異は「アルマンド」なのに、「プレリュード」「エア」を存在確実扱いしているということになる。
ブラームスの生きただ時代までにフローベルガーの定義が変化したのだろうか。もう一つや二つ目から鱗の事情が隠れていそうである。
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