Allegroのディテイル
記事「疑似ALA」の中で、「Allegro」や「Largo」のヴァリエーションを話題にした。本日はこのうち「Allegro」について少し深める。
- Allegro assai
- Allegro ma non molto
- Allegro ma poco
- Allegro molto
- Allegro non molto
疑似ALAに抽出した「Allegro」の変化形は上記の5種類だ。つまりヴィヴァルディはこれらを使い分けている。上記1と4はアレグロを煽ると思われる。2.3.5はアレグロを抑制していると受け取れる。面白いことに煽り型の1と4はブラームスに実例がある一方、抑制形の2.3.5はブラームスに実例がなく、書籍「ブラームスの辞書」に収載されていない。
「Allegro molto」と「Allegro non molto」の違い「non」の有無をヴィヴァルディは意識しているということだ。「Allgro ma non molto」と「Allegro non molto」では「ma」一個の出し入れだ。
「ヴィヴァルディの辞書」が書けそうな気配が立ち込める。
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