ホルベアの時代から
グリーグの名高い作品のタイトルだ。ホルベアはデンマークの文豪の名前だ。ノルウエーの作曲家グリークは、ホルベアの生誕200年祭に作品を献じた。グリークとホルベアは同じベルゲンの生まれとういう縁もあろう。
もともとピアノ組曲だが、弦楽合奏でも演奏される。楽章の配置は以下の通り。
- 前奏曲
- サラバンド
- ガヴォットとミュゼット
- アリア
- リゴードン
小気味のいい舞曲集ながらドイツ組曲の伝統「フローベルガーの法則」からは大きくはずれる選曲。ホルベア(1684ー1754)とバッハ(1685ー1750)は、ほぼ時代が重なる。バッハは3月生まれだから、日本風に申すなら「同学年」だ。つまり「ホルベアの時代」とは「バッハの時代」ということだ。
グリーグの脳裏にバッハはない。もしあったらこんな舞曲チョイスにはなるまい。やはりフローベルガーの法則はドイツ限定だとわかる。
そうそうグリークさんの誕生日は亡き妻と同じだった。つまり昨日である。
« 生きていれば還暦 | トップページ | 舞曲てんこ盛り »
コメント