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2022年6月16日 (木)

ホルベアの時代から

グリーグの名高い作品のタイトルだ。ホルベアはデンマークの文豪の名前だ。ノルウエーの作曲家グリークは、ホルベアの生誕200年祭に作品を献じた。グリークとホルベアは同じベルゲンの生まれとういう縁もあろう。

もともとピアノ組曲だが、弦楽合奏でも演奏される。楽章の配置は以下の通り。

  1. 前奏曲
  2. サラバンド
  3. ガヴォットとミュゼット
  4. アリア
  5. リゴードン

小気味のいい舞曲集ながらドイツ組曲の伝統「フローベルガーの法則」からは大きくはずれる選曲。ホルベア(1684ー1754)とバッハ(1685ー1750)は、ほぼ時代が重なる。バッハは3月生まれだから、日本風に申すなら「同学年」だ。つまり「ホルベアの時代」とは「バッハの時代」ということだ。

グリーグの脳裏にバッハはない。もしあったらこんな舞曲チョイスにはなるまい。やはりフローベルガーの法則はドイツ限定だとわかる。

そうそうグリークさんの誕生日は亡き妻と同じだった。つまり昨日である。

 

 

 

 

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