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2022年6月19日 (日)

時代錯誤か

1855年と言えば、世はまさにロマン派まっただなかだ。シューマン、ショパン、リストなどが働き盛り。メンデルスゾーンの記憶さえ新しいころだ。ショパンに限らず、みなピアノのキャラクターピースを主戦場と定めて個性を競っていた。ベートーヴェンの時代にはフェアウェイの中央だったソナタはむしろ異端でさえあったくいらいだ。

その年のクララの誕生日にブラームスは小品をプレゼントする。恩師シューマンの妻にして当代最高のピアニスト・クララに、無名のブラームスが自作を奉ったのだ。そのためにブラームスが選んだのは、ロマン派お得意のキャラクターピースではなかった。古典舞曲の集合体としての組曲を贈ったのだ。すべて同じイ短調が貫かれるという構成、舞曲の選択に至るまで等身大のバロック舞曲集だ。

受けたクララは、これを「完全な組曲」と認識する知見の持ち主だった。シューマン、ベートーヴェンと並んでバッハ解釈でも当代一の泰斗だったクララのお眼鏡にかなう作品を贈ったブラームスは、このとき弱冠22歳だ。この若さで、大切な人へのプレゼントに古典舞曲の集合体たる「組曲」を選ぶセンスは、天性かはたまた教育のたまものが、にわかには判じ難いが、なんだかとてもうれしい。

これだけでブログ「ブラームスの辞書」がバロック特集を展開する価値がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

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