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2022年8月 2日 (火)

リオム番号

ヴィヴァルディ作品の末尾の付記されることが多い整理番号で、「RV」と略記される。

中学校で習った「四季」はop8だった。「調和の霊感」はop3だった。ブラームスやベートーヴェンに親しんでいると「op」になじみが深いが、これは作品が生前に出版されていないとたちまち行き詰まる。ヴィヴァルディのop番号の最大値は「14」なのだが、未出版や未発見の作品が大量に存在する作曲家や、個々の作品の作曲時期不明が多い場合には機能しない。

バッハも事情は似ていてだからBWV番号は作曲や出版の順序とは関係がない。ヴィヴァルディのリオム番号も同様の事情を抱えている。リオム番号の発番はヴィヴァルディ全作品をジャンルを第一キーとし、第二キーに調性を用いて機械的に割り振った代物だ。後からの発見作品にはRV743以降の番号が当てられている。

リオム番号は網羅性が売りで、現在では広く受け入れられているのだが、私のような素人には慣れも必要だ。協奏曲集「四季」がop8-1から4という明確さは犠牲になる。どれもヴァイオリン協奏曲の扱いなのだが、調性でソートした結果こうなる。連番にならない。

ニ長調のヴァイオリン協奏曲だけで10曲以上あるから、ジャンル名と調性だけで不自由なく個体識別が出来てしまうブラームスとは大きく事情が異なる。

愛好家として悩ましいのは、高い頻度で素晴らしい作品があることだ。

 

 

 

 

 

 

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