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2022年8月24日 (水)

バロックオペラ

バロック特集を標榜しながら、オペラを含む声楽作品を避けてきた。純粋に私の好みの問題だ。

ところがバロック時代、音楽の根幹はオペラだった。シンフォニア、コンチェルト、アリアなど、器楽曲も実はオペラからの派生である。器楽曲がいかに素晴らしいものであっても、音楽活動の辺境であったと考えていい。それはつまりイタリアの優越さえ意味する。最古のオペラモンテヴェルディの「オルフェオ」の完成した1600年を、バロック時代の起点に据える考え方もこうした事情の反映であると思われる。

器楽の地位は、バロック時代を通じて一貫して上がり続けたが、ここでもやはりイタリアの先導的な地位は動かない。もしヴァイオリンの台頭がなかったら器楽の地位はもっと低かったに違いない。ドイツでは相対的に器楽が盛んであった。とりわけオルガン、チェンバロの発展においてドイツの果たした役割は大きいと目されている。

ヴァイオリンが私のバロック特集の隠されたキーであることお気づきの通りだが、バロックオペラの重要性は不変であることを念のために確認しておく次第である。

ヴィヴァルディはこの点でもエクセレントだ。

 

 

 

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