sonatae unarum fidium
ラテン語だ。「1本のヴァイオリンのためのソナタ」だ。無伴奏ではなく通奏低音付きである。
シュメルツァーが1664年に出版した。ドイツ語圏の作曲家の手による、1本のヴァイオリンと通奏低音のアンサンブルとして史上初の出版作品だという。誰がどう調べたかこの断言もすごい。「現存する作品としては」くらいは添えておいたほうがよいのではないかと気が気ではない。
ところが、「史上初」などと無理やり称号を奉らなくともこの6曲とてもいい。演奏時間はどれも10分以内の小品ながら様々な表情を見せる。とくに気に入っているのは2,4,6番だ。バッハの生誕から20年以上さかのぼるというのにみずみずしいことこの上ない。
« ラテン語のタイトル | トップページ | Sonate representiva »
コメント