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2022年11月 1日 (火)

今朝見れば

今朝見れば山もかすみてひさかたの天の原より春は来にけり SWV001

「金槐和歌集」の巻頭歌ということで栄えある「SWV001」だ。見ての通り春の歌。それも立春なのだが、詞書には「正月一日詠める」とある。もしかして旧暦1月1日と立春が重なる「朔旦立春」か。月の運行をキーにした旧暦と、太陽の運行をキーにした二十四節季で新年が一致するという縁起のいい現象だという。発生は30年周期とも言われていて、次回は2038年らしい。これらを信じて数遊びを試みる。2038年から30年ずつ遡ってみる。実朝6歳の1198年がヒットする。次の1228年だと実朝没後になる。いくらなんでも6歳の作とは思えない。現実かどうかは別として、歌集冒頭を寿ぐ意図で配置したと思わねばなるまい。むしろ、この配置は実朝本人の意思か、定家の指図かが気になる。

勅撰和歌集に倣って春の部立から始める端正な構造。直近の手本、新古今和歌集冒頭を見てみよう。

み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり 九条良経

ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香久山霞棚引く 後鳥羽院

「新古今和歌集」冒頭がこの二人でうれしい。彼らは実朝とともに、私の歌人大好きランキングでベスト3を構成する。良経の歌と2句と結句が共通する。「本歌取り」というにはあまりに鷹揚で、あっけらかんな感じがする。「同世代の歌を元歌に取るな」という教えがどこ吹く風とばかりに春の初めのほんわかした気分をほのめかすために大胆に引用したイメージ。先達の二人は具体的地名を出しているのに対し、実朝は鷹揚に「天の原」とふりかぶる。スラーが長い感じ。変ロ長調弦楽六重奏曲の出だしを思い出す。

 

 

 

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