« リビオンディ | トップページ | 春深み »
山桜今はの頃の花の枝に夕べの雨の露ぞこぼるる SWV80
「今はの頃」が気に入っている。「今はの際」でもわかる通り「お別れの時」をあらわす。桜が「今は」と別れを告げる時期、つまり散り際ということだ。枝に露がこぼれると言いまわして涙を想起させる。散るを惜しむ歌。古来桜の歌われ方としては典型だ。咲くを待つか、散るを惜しむのが常道というものだ。仮に満開であっても「いつ散るか」と気をもまねばならない。
名前:
メールアドレス: (ウェブ上には掲載しません)
アドレス(URL):
内容:
コメント