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惜しむとも今宵明けなば明日よりは花の袂を脱ぎやかへてむ SWV116
詞書には「三月尽」とある。旧暦3月末日のことで、同時に春の終わりを意味する。金槐和歌集・定家所伝本によれば、本歌をもって春の部が終わる。「いくら春を惜しんでも、明日からは夏服ですわ」と気持ちのリセットに軽い嘆きも通わせる。とはいえ「花の袂」という言葉がやけに華やか。現代語訳不要のシンプルなモノローグ。これを春の部の終わりに楔を打つように据える配置まで鑑賞の対象と見る。
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