玉椿
千早ぶる伊豆のお山の玉椿八百万代も色はかわらじ SWV366
「千早ぶる」は「神」を導き出す枕詞と高校の古文の時間に習った。小倉百人一首では「千早ぶる神代も聞かず竜田川韓紅に水くくるとは」という業平のお歌にも登場する。母の得意札でもあった。本日は「伊豆のお山」にかかる枕詞として颯爽の登場だ。伊豆山権現がどれほど大切な場所かということがわかる。箱根権現と合わせて参詣することでさらにご利益アップということが「二所参詣」いうスローガンとともに将軍家に浸透していた。実朝の二所参詣は記録にある限り8回で、そのうちの1212年か1213年に詠まれたと推定されている。
続後撰和歌集に採用されている。
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