カタールでワールドカップ
実朝は飛鳥井雅経と親交があった。小倉百人一首では「参議雅経」として「み吉野の山の秋風小夜更けて故郷寒く衣打つなり」が採られている。源頼朝と義経の対立の中で、雅経の父頼経が、義経との昵懇の間柄を咎められて鎌倉に下向させられたおりに父に同行して頼朝の知己を得た。頼朝から和歌と蹴鞠の才能を評価されたということだ。あろうこと鎌倉幕府重鎮の大江広元の娘を正妻に迎えている。帰京後は後鳥羽院からもかわいがられ和歌所の寄人に列せられた。
一方、彼は蹴鞠・飛鳥井流の始祖でもある。だから実朝の蹴鞠もそこそこの芸達者だと伝わる。歌と蹴鞠を軸に京都の公家たちと共通の話題があったと解したい。
蹴鞠を題材に採った歌が確認できないのは残念だ。
そうそう、いよいよ蹴鞠の世界大会がカタールで始まる。
コメント