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降らぬ夜も降る夜も紛ふ時雨かな木の葉の後の峰の松風 SWV276
音が主役。時雨の音が松風と紛らわしいと説く。第三句末に置かれた「かな」は嘆くとまではいかぬ軽い詠嘆か。落葉後の峰とまで細かく分け入っていたり、「降る降らぬに関わらず」と否定と肯定を併記して「毎度のことながら」という感覚をさり気なく強調したりと様々な趣向を走らせはするもののせせこましくはならない実朝節。
20番目「新後拾遺和歌集」に収載された。
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