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とにかくにあればありける世にしあれば無しとてもなき世をも経るかな SWV611
詞書に「わび人の、世に立ち込めるを見て詠める」とある。巷に溢れる貧者を見て詠んでいる。「ある」「なし」をそれぞれ反復対比することで結果として貧者を憐れむようでいて「生きていればどうにかなる」とも説く。はかない人生はどう生きようと同じという無常観めいたものの表出である可能性もうっすらと立ち込める。SWV609からの五首はこの手の無常観の表出になっている。22歳の若さでだ。
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