真間の継橋
徒歩人の渡れば揺るぐ葛飾の真間の継橋朽ちやしぬらむ SWV592
万葉集14巻「足の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋止まず通はむ」の本歌取り。万葉時代に詠まれた継橋も今では朽ち果てているかもという軽い嘆きと、古い昔への敬意と憧れで出来ている。初句に収まりの悪い字余りがある元歌に、ささっと櫛をいれて整えた実朝の手練れっぷりが際立つ。この手の歌をさらりと詠むから遅れて来た万葉歌人と評されるのだろう。真間はおそらく我が家から最も近い歌枕。
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