生ヴィオラソナタ
一昨日、ブラームスのヴィオラソナタを聞いてきた。ヴィオラは川本嘉子先生、ピアノは小山実稚恵先生。演目、演奏者とも年内最後の演奏会として万全。ヴィオラソナタは2番から始めて1番で締めるという構成。どちらも楽章間の切れ目なく、演奏されることで緊張感2割り増し。「ヴィオラはC線でしょ」という川本節ではあるのだが、フレーズの要所で披露される細かな気配りの数々に心洗われた時間だった。
最高の瞬間はアンコールの「鳥の歌」の冒頭と末尾に置かれる最弱奏のトレモロだったかもしれぬ。底なしの弱音。神様がそこまで来ていた。
今夜もう一度、お力を借りねばならぬ。
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