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2023年1月19日 (木)

鎌倉右大臣の13首

延々と源実朝の作品について記事を重ねてきた。この辺で実朝作品私的ベストを選定しておく。このところ何かとはやりの13首とする。

<第1位>大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも SWV641

 迷いに迷ってこれ。3位までとの差はわずか。史上最高の海の描写。

<第2位>時により過ぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止め給へ SWV619

 2020年に選んだ「令和百人一首」ではこの歌を採ったのだが、今回は2位。明日はどうなるやら。

<第3位>もののふの矢並みつくろふ籠手の上に霰手走る那須の篠原 SWV677

 明日首位に出ても驚かないくらいの第3位。「矢」と「霰」に弱い。

<第4位>東の関守る神の手向けとて杉に矢立つる足柄の山  SWV720

 坂東の王者たる風格。

<第5位>結ひ初めて慣れしたぶさの濃むらさき思はず今も浅かりきとは SWV632

 古典のしきたりからすこーしだけ外れた恋。茫然自失の征夷大将軍。

<第6位>おほかたに物思ふとしも無かりけりただわがための秋の夕暮  SWV185

 「自分のための秋」とは近代短歌のモノローグの先取りか。

<第7位>咲きしよりかねてぞ惜しき梅の花散りの別れは我が身と思へば  SWV664

 稀代の梅詠みの真骨頂。梅に翳りを添えさせたら右に出るものはない。

<第8位>食み上る鮎棲む川の瀬を早み早くや君に恋ひわたりなむ  SWV682

 ピチピチの彼女か。

<第9位>くれなゐの千入の真振り山の端に日の入ると時の色にぞありける SWV633

 写メなしのインスタ映え。

<第10位>野辺分けぬ袖だに露は置くものをただこの頃の秋の夕暮  SWV516

 言わぬ美学。わかる者だけついておいで。

<第11首>箱根路をわれ越え来れば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ  SWV639

 詠む遠近法。

<第12位>千々の春万の秋を永らへて花と月とを君ぞ見るべき  SWV353

 知性と情。

<第13位>世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも SWV604

 詠むレガート。

現時点における好きな順を、泣く泣くひねり出した。トップ3は紙一重。13位シード権争いも熾烈だった。次点を挙げたらきりがない。

ブラームスやシューベルトの歌曲を特集する度に、その末尾でマイベスト歌曲を選定してきた。選定の過程を悩ましくも楽しいと喜んだ。実朝の13首選定も、同じ種類の楽しさだった。

実朝は「和歌のブラームス」つくづく。

さてさて、愛する源実朝の作品について記事を重ねてきた企画の到達点として、実朝作品の私的ベストを選定しておく。昨年から何かとはやりの「〇〇の13」にあやかって13首を選定する。

  1. 大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも SWV641
  2. 時により過ぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止め給へ SWV619
  3. もののふの矢並み繕ふ籠手の上に霰手走る那須の篠原 SWV677
  4. 東の関守る神の手向けとて杉に矢立つる足柄の山 SWV720

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