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ふるさととなりにし小野の朝露に濡れつつ匂ふ大和なでしこ SWV735
「ふるさと」は故郷の意味ではない。「古い里」だ。荒廃して荒れ野になってしまっても、大和撫子が美しく咲いている程度の意味。「大和撫子」が日本女性の美称であるという意識が実朝にあったかどうか確認できていないが、よいではないか。一般に「大和撫子」の反対概念は「益荒男」で、万葉集は時に「益荒男振り」と評される。実朝は遅れてきた益荒男ぶり。
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