USB三昧
記事「脱CDの流れ 」で、買い替えた車にCD再生機能がないとわかって愕然とした話をした。それが世の中の主流だとも思い知らされた。
あらかじめUSBにCDを取り込んでおくしか方法がないともわかってきた。わかってみると悪くない話にも見えてきた。なぜなら、どうせ今までもドライブの前に聞きたいCDをチョイスして10枚程度持ち込んでいたのだ。数百曲取り込んであるIpodがもう使えないことを別とすれば、「事前のCDチョイス」だけなら何も変わらぬ。チョイスしてパソコンに取り込み、それをまたUSBに転写するだけだ。CD1枚のパソコンへの取り込みは5分程度、パソコンからUSBへの転写はあっとゆー間。5秒かも。1時間に10枚はいける。
USBのソケットの形が従来のA型と新しいC型とあり、パソコンはA型なのに車はC型という難問に直面したが、A,C両方の差し込みをもつUSBを発見してあっさり解決したのが大きい。
USBを車のC型ソケットに差し込む。タッチパネルで呼び出すと「アルバム」「アーティスト」「ファイル」「トラック」の4つの切り口からの検索が可能だ。アルバムはCDを取り込んだ際にパソコン上に保存されるアルバム名で、ほぼ「作曲家名」か「演奏家名」だ。「アーティスト」は演奏家。「ファイル」とはパソコンのCドライブを覗きこむ形。「トラック」は1個1個のトラック名がアルファベット順に羅列されるがあまり実用的ではない。慣れればトラック名以外の方法で効率よく目的の演奏に辿り着く。車内でCDの入れ替えをするより数段楽で安全だと実感。
かくして64GBのUSBを買い求めて、ひとまず常用作品を収録する。かなり入る。CDにしてざっと300枚分。時ならぬCD棚大整理になった。行方不明のCDも多数見つかった。「日常で聴きたいCD」という切り口で所有CDの大整理をすることに等しい。自らに課したルールは一つの作品には原則として一つの演奏だ。「同曲異演」の聞き比べという要素を犠牲にして常用CDの堆積につとめた。
ジャンルはおよそ下記。
<ブラームス> 室内楽すべて。ピアノ独奏曲すべて。管弦楽曲すべて。主要声楽曲。
<バッハ> 主要クラヴィーア作品。無伴奏作品すべて。コンチェルトすべて。ヴァイオリンソナタすべて。ガンバソナタすべて。ブランデンブルク協奏曲。声楽あえてすべて対象外。
<モーツアルト> 主要交響曲。後期ピアノ協奏曲、レクイエム、主要ヴァイオリンソナタ、ピアノソナタすべて、主要室内楽、魔笛、フィガロ、ドンジョヴァンニ、主要協奏曲。
<シューベルト> 主要歌曲、未完成交響曲、主要室内楽数曲。
<ヴィヴァルディ> 調和の霊感すべて。四季すべて。ヴァイオリンソナタop1op2すべて。ヴァイオリンソナタ数曲。
<ドヴォルザーク> チェロ協奏曲、新世界、第八交響曲、アメリカ四重奏、謝肉祭。
<メンデルスゾーン> ヴァイオリン協奏曲、交響曲すべて。
<その他> マーラー5番、モルダウ、ボレロ、サンサーンスVn協奏曲、パガニーニVn協奏曲すべて、シベリウスVn協奏曲、テレマンVa協奏曲、テレマン無伴奏Vnのためのファンタジア、リスト前奏曲、ワーグナー序曲数曲etc
楽しい作業だった。64GBがあっという間に埋まった。自分の音楽鑑賞史の再点検となった感じ。
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