聞き分けの実情
昨日の記事「悲愴の13人」で、ハ短調ソナタ「悲愴」op13の第三楽章だけを13人のピアニストで聴き比べる話をした。実は実はこれには目的がある。これをランダム再生してトラックNoを隠したまま聞いて演奏者を的中させられるかという訓練をするためだった。
1番のシュナーベルは音質が悪いのですぐにわかるようになる。13番のオピッツも何やら浴室で弾いているような響きがするのですぐに判別が可能になった。でもそれはピアニストの解釈や弾き方で聞き分けていないので本来は邪道だろう。鼻歌でばれるグールドも反則なのだが、実際彼はテンポが大抵極端なのでほぼわかるようになる。
残りの10人は難解だ。でも繰り返し繰り返し聴いていると見当はつくようになる。そして自分の中での順位をつけてみる。悲愴の3楽章に限って申せば、私的ベスト3は下記。間をあけて何回聴いても彼らがベスト3を構成する。
- グルダ
- グールド
- レーゼル
同時にこの3人の演奏は目隠しして聴いてもほぼわかる。実は不思議なことに、同曲の他の楽章を聴いてもこの3人はわかる。
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