悲愴の13人
昨日の記事「格闘の痕跡-ピアノ編」でお示したリストを思い出していただく。今はやりの13人になっているのはご愛嬌として、彼らのCDを持っていた。ベートーヴェンのピアノソナタのCDを1枚以上持っている人たちのリストだ。ベートーヴェンのピアノソナタ32曲のうち、たった1曲8番ハ短調だけこの13人の演奏で聴くことができる。だから「悲愴の13人」で、おまけに悲愴の作品番号は「13」である。三大ピアノソナタにも入っている有名作品だから、LPやCDを進んで買い求めた痕跡である。このうち第三楽章だけを以下の順にCDに取り込んで楽しんでいる。録音年を添えておく。
- シュナーベル 1934
- ケンプ 1953
- フィッシャー 1954
- バックハウス 1959
- ゼルキン 1962
- アラウ 1963
- グールド 1966
- グルダ 1968
- バドゥラスコダ 1969
- エッシェンバッハ 1975
- レーゼル 1982
- ブレンデル 1994
- オピッツ 2004
大学までに買い求めていたのは9番くらいまでかもしれない。こうして第三楽章ばかりを立て続けに聴くと大変面白い。ドライブのおともに最適だ。あらためて悲愴はいい曲だ。全楽章だと1枚に収まらないための苦肉の策。
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