最初の3曲
ベートーヴェンのピアノソナタの最初の3曲は以下の通りだ。
- 1番ヘ短調 op2-1
- 2番イ長調 op2-2
- 3番ハ長調 op2-3
出版社に3つまとめて渡して、この順序を本人が指定したのだろうと思う。
ブラームスのピアノソナタは以下の通りだ。
- 1番ハ長調 op1
- 2番嬰へ長調 op2
- 3番ヘ短調 op5
ベートーヴェンと比べると1番と3番がヘ短調とハ長調で逆になっている。中央の2番はベートーヴェンのイ長調に対してブラームスは嬰ヘ短調。この両者は楽譜上の調号では「シャープ3個」つまり平行調の関係にある。先行するベートーヴェンは預かり知らぬ話だが、追随したブラームスには何らかの意図がなかったか疑っている。
クララシューマンに浅からぬ関係のある作品には嬰へ調が頻発する現象を思うに。イ長調を平行調に変えて作品2に据えてみせるのは必然という気もする。
この先の作品について調べられればいいのだが、ブラームスは最初の3曲を最後にピアノソナタに着手しなかった。おかげでおバカな妄想で1本記事が書けた。
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