狩のソナタ
50年前からはまった三大ソナタ「月光」「悲愴」「熱情」の陰に隠れてきたが、じっくりと聴きこむに及んで脳内マインドシェアを上げた曲がある。18番変ホ長調「狩」op31-3だ。作品31を構成する3つのソナタのラスト。三大ソナタやワルトシュタイン、テンペストに比べて劣っているのは知名度だけな気がする。
緩徐楽章がない。メヌエットとスケルツォを別に持つ。フィナーレのプレスト・コン・フォコによる異例の煽り。などなど突っ込みどころ満載。演奏家による違いがこのフィナーレで顕著。速ければ速いほどそれっぽいので、グルダの独壇場だ。グールドは意外にも速くない。人が速く弾くところで速くしないのがお約束だ。それにしてもグルダは爽快。
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