やっぱりハ短調
現在ベートーヴェンの弦楽四重奏のベスト3を選ぶとなると絶対に落とせないのが4番ハ短調だ。ベートーヴェン唯一のハ短調の弦楽四重奏でもある。学生時代にヴィオラで弾いたことがあるけれど、あの頃から大好きだった。第一楽章の出だしからしびれる。緩徐楽章を欠く。第二楽章に置かれる遅めのメヌエットで緩徐楽章テイストを仄めかすことで補っているかもしれない。これぞベートーヴェンのハ短調という風情。運命交響曲、悲愴ソナタとともに「脳内三大ハ短調」を形成する。何か標題がついていたらもっと知名度が上がっているに違いない。
一連の後期作品を抑えて第一位かもしれぬ。
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