刷り込み破り
昨日の記事で「初めて聞いたレコードの演奏が刷り込まれる」と書いた。ところが本日はそれを爆破するインパクトの人たちのお話だ。
ベートーヴェンの弦楽四重奏はほぼすべてバリリ四重奏団が最初のレコードだった。今回の常用USBへの収録もバリリが順当と思いきや、実際には違って、アルバンベルク四重奏団を採用した。初めて聞いた「死と乙女」の画像が衝撃的でそれ以来バリリはシェアを減らした。モーツアルトもブラームスも、ドヴォルザークもシューベルトも1曲となるとアルバンベルクだ。
似たような存在はピアニストならグールド。レーゼルはブラームスの演奏を気に入ってからベートーヴェンに遡及したから例外だ。グルダも最初のLPではない。最初はバックハウスあたりだったかもしれぬが記憶が薄い。
指揮者ならカルロス・クライバーだ。作曲家を問わず、録音ある限り彼をチョイスしている。どれも最初のレコードは彼ではない。ブラームスは第四交響曲しかない。
要はなんでもありということだ。
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