シームレスカルテット
後期弦楽四重奏の頂点を形成するガリツィン四重奏曲は、12、13、15だった。カンチャンにずっぽりの14番は実は15番より後に作曲されたという複雑な事情がある。作曲の経緯ばかりか内容も以下の通り複雑だ。
- 全曲切れ目なく通して演奏されるシームレスな作品。
- 弦楽四重奏としては異例の嬰ハ短調。
- 第1楽章にソナタ形式が来ない。
- 全7楽章という長丁場。
- フィナーレ第7楽章にソナタ形式。
- 第4楽章の変奏曲が頂点を形成する。
- 第5楽章スケルツォは2分の2拍子。
高校時代大好きだった。15番と双璧。とくに第4楽章の変奏曲とフィナーレが大好きだった。アマチュアアンタッチャブルのサーカスだ。
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