大フーガの8分音符
「弦楽四重奏のための大フーガ」変ロ長調op133は、高校生の私の憧れ。難解さに憧れていた感じ。ももと13番の弦楽四重奏のフィナーレとして書かれたものの、ベートーヴェン本人が改作した折に削除されて独立曲として出版されたという。
突っ込みどころ満載だが、なんといっても第一ヴァイオリンによって奏される第一フーガの主題だ。ピアニシモで4分の4拍子の弱拍上にタイで連結された2連8分音符がおかれる。高校時代の私は「なぜ4分音符じゃないのだろう」と疑問をもった。さまざまな書物をあたったがこの疑問を解く情報にはありつけていない。テヌート付与の4分音符では代替出来ぬというベートーヴェンからのメッセージに違いないとだけは思っていた。
変な高校生だ。
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