嵐の後
まあよいではないかとばかりに、話は田園交響曲のフィナーレに飛ぶ。嵐の後の感謝の音楽だ。第3楽章から切れ目なしに続く一連の流れは自然だ。収穫を祝って踊っていたら夕立がきて、ひとしきり荒れた後、きれいな夕日が出た感じ。虹まで拝めそうな雰囲気だ。第四楽章がフルートの上行で終わる。夕立の最後の一滴かと。
続く第5楽章の9小節目こそが田園交響曲中最高の瞬間だ。第一ヴァイオリンがppで第一主題を歌い始める場面。ヴィオラはと言えばC音の延ばし。時折D音に移る。個人練習していてもよくわからんのだが、実際に合わせると極楽だ。旋律が第二ヴァイオリンに移るまでの間の至福の時。
何故かは今も説明できない幸福感。
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