エピソード満載
交響曲第三番「英雄」のことだ。
ナポレオンの皇帝即位を聞いたベートーヴェンが、スコアの表紙を破った等々なにかと盛り上がる。なんたって長い。第九に次ぐ2番目の演奏時間だ。大学から始めたヴィオラで1年生の冬にブラームスの2番でオケデビュウの私にとってその次のメインプログラムだった。
やけに難しかった。第三楽章のスケルツォがとりわけ難関だ。1小節を1拍に数えて云々の屁理屈はまだしも、延々とつづくスタカートの扱いが致命的だった。
中学高校の間、正直、運命、田園、第九の陰に隠れていた。エピソードだけで腹いっぱいという感じ。
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